そして18時15分ごろ、開演ベル。

非常灯まで消え、場内が真っ暗に。静寂の中、ステージに暖色系のスポットライトが当たり、ジョアン・ジルベルト登場。拍手と歓声を浴び、ゆっくりとした足取りでステージ中央に進み、椅子に座って、まるで孫に子守歌を聞かせるかのように、ラフに突然にギターを爪弾きだす。
10列目左端の席だったが、ギターを構えた姿を正面に見ることができる。
演奏はとても自由奔放。リズムを外したりずらしたり、コード進行も意外だったり。歌声は柔らかい中に芯があって、高音はポーンと空に吸い込まれるような心地よさ。とても70代の声とは思えない。
1コーラスで終わる曲があったり、有名な曲は3コーラスぐらい歌ってみたりと。MCはほとんどなく、1時間15分立て続けに歌い続ける。
アンコールはイパネマの娘から。途中、演奏をやり直した曲もあったが、30分ほど。サンバ色たっぷりのアップテンポの曲は後半に多く、ノッてきたか?と思った矢先にステージ終了。あー、残念。
全部で27、8曲くらい。標準的な長さのよう。
木陰で浴びる夏の暑い風だったり、秋の夕暮れの長い影だったり、月夜の子守歌だったり、海辺で波しぶきを浴びたりと、自然のいろんなことを連想することができたライブだった。
なんと来週のライブはDVDになるらしい。ほ、欲しい。